映画ファンのSNSが静まり返ったのは10月10日の夜。
「ビニールタッキーさんが亡くなった」という知らせに、映画好きたちは一様に言葉を失いました。
「映画の宣伝を見るのがこんなに面白いなんて」
──そう思わせてくれたのが、ビニールタッキーさん。
映画を“観る”だけじゃなく、“どう伝えられているか”を楽しむ文化を作った人でした。
ビニールタッキーの突然の訃報
2025年10月11日、ビニールタッキーさんの訃報が告げられました。
ビニールタッキーさんの妻からの報告によると、
ビニールタッキーさんは「見たい映画がある」と東京へ出かけ、
帰り道の途中で倒れ、そのまま帰らぬ人となったとのこと。
映画を観たあと、宣伝の裏側を軽妙に語っていたビニールタッキーさん。
倒れたとされる10月10日当日にも、
X（旧Twitter）で映画『ファイナル・デッドブラッド』の感想を投稿しており、
その直後の出来事だったことがわかります。
病気や事故などの詳細な死因は明かされていませんが、
彼の死を伝える投稿には「信じられない」「まだ現実感がない」という声が相次ぎました。
まだ42歳だったようです
ビニールタッキーの死因は何？
現在のところ、公式に死因は発表されていません。
報道各社や妻のコメントにも医学的な説明はなく、「倒れた」という表現にとどまっています。
ただ、倒れた場所が“帰路途中”であったことから、
急性の体調変化（心臓や脳の発作など）があった可能性が指摘されています。
心筋梗塞や脳卒中といった疾患は、健康そうに見える人でも突然発症することがあり、
特にストレスや疲労、過密なスケジュールが重なるとリスクが高まるとも言われます。
もちろん、これは医師の診断による確定情報ではなく、
あくまで「一般的に考えられる可能性」として伝えられている範囲の話です。
事故や自殺などの報道は一切なく、
自然な体調急変による突然死の可能性が高いと見られています。
ビニールタッキーとはどんな人？
映画宣伝ウォッチャー、ライター、そして一言でいえば“映画の売り方オタク”。
映画そのものよりも、「どう宣伝されたか」に興味を持ち、SNSや連載で分析を続けてきました。
映画ナタリーの連載『ビニールタッキーの月刊おもしろ映画宣伝』では、
毎月、話題作のポスターや予告編、コピー、SNSキャンペーンを
“ユーモアと鋭い観察眼”で解説。
読者が思わず「確かに！」と膝を打つような視点で、
映画宣伝をエンタメとして楽しませてくれる存在でした。
🎧 SNSとポッドキャストでも人気者
X（旧Twitter）では、
新作映画のポスターや予告に対しての“即ツッコミ＆分析”が人気。
「このコピー、めっちゃ挑戦的！」
「この宣伝、ターゲットを見事に絞ってる」
──そんな投稿がバズるたび、映画関係者まで引用リポストするのが恒例でした。
さらにSpotify番組『ビニールタッキーの映画話』では、
業界人ゲストを迎えて映画宣伝やPRの裏側をトーク。
ラジオのようなゆるさで、リスナーを映画の“裏側の世界”へ連れていってくれました。
💬 ファンや映画業界の反応
訃報のあと、SNSでは多くの関係者・ファンが追悼の言葉を投稿。
- タッキーさんのツイートで映画を観に行くきっかけをもらった
- twitter全盛期の頃から見てたビニールタッキーさん亡くなって悲しい。
- “映画を観る前に宣伝を観る”って文化を作ったのは間違いなくこの人
- ビニールタッキーさんがお亡くなりになられたことにめちゃくちゃ驚いてる
- 長い間一方的にフォローしていただけだけど、こんなふうに突然亡くなるって何とも言えない
- ビニールタッキー氏のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます(ハピネットファントム・スタジオ)
- いつも誠実で芯のある投稿も楽しみにしていました。(ポニーキャニオン映画部)
業界の人にとっても、“宣伝を愛してくれる書き手”として尊敬されていた存在でした。
まとめ文
ビニールタッキーさんは、映画の「売り方」もまた一つの芸術だと教えてくれた人。
ただの評論ではなく、「映画宣伝を楽しむ」という視点をエンタメに変えたパイオニアでした。
もう新しいツイートやポッドキャストを聴くことはできないけれど、
彼が残した言葉や記事は、これからも映画好きたちの中で生き続けるはずです。
ビニールタッキーさんのご冥福をお祈りします。
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