和歌山県紀の川市に住む20代夫婦が、2歳の長女を日常的に虐待し死亡させたとして逮捕されました。
逮捕されたのは建設業の 平晴流容疑者(26) と、無職の妻 平菜々美容疑者(26) です。
家庭内で何が起きていたのか。事件の経緯や2人の人物像、そして家族構成を詳しく見ていきます。
事件の概要

両容疑者は、昨年秋ごろから今年7月にかけ、当時住んでいた和歌山市内の自宅で長女・流菜(るな)ちゃん(当時2)に暴力を加え、適切な治療も受けさせなかったとされています。
今年7月10日午前、菜々美容疑者から「子どもが熱中症で息をしていない」と119番通報がありましたが、流菜ちゃんは心肺停止の状態で搬送され、死亡が確認されました。
司法解剖の結果、死因は 全身打撲による外傷性ショック。
さらに体重は標準の半分程度の約6キロしかなく、十分な食事を与えられていなかったことも明らかになっています。
平晴流のプロフィール
- 年齢:26歳
- 職業:建設業
- 特徴:20代半ばで2児の父となり、家計を支える立場だった
- 容疑:保護責任者遺棄致死の疑い
👉 詳しくはこちら → 平晴流の勤務先・学歴経歴・SNSについて
平菜々美のプロフィール
- 年齢:26歳
- 職業:無職(専業主婦とみられる)
- 特徴:家庭に入り育児を担っていたが、実際には長女への暴力・ネグレクトを繰り返していたとされる
- 容疑:適保護責任者遺棄致死の疑い
👉 詳しくはこちら →平菜々美の学歴経歴・SNSなどについて
平晴流・平菜々美の家族構成は?
平晴流・平菜々美容疑者は 4人家族 で暮らしていました。
- 父:平晴流(26)
- 母:平菜々美(26)
- 長男:4歳
- 長女:流菜(るな)ちゃん(享年2)
今回虐待されていた流菜ちゃんの他に長男がいると報道されています。
家庭では長男と長女がともに生活していましたが、特に虐待の標的となっていたのは長女だったと見られています。
流菜ちゃんは極度の栄養不足と暴行の痕跡があり、死亡時の体重は6キロほど。
一方、長男については衰弱やけがの情報は報じられておらず、きょうだい間で扱いに差があった可能性 が浮かび上がっています。
事件後、児童相談所は長男の安全確保に動いていると見られ、今後の育成環境も注目されます。
平晴流・平菜々美の自宅住所は?

平晴流・平菜々美容疑者は、事件当時は 和歌山市内のアパート に家族4人で暮らしていました。
長女の流菜ちゃんが暴行を受け、死亡したのもこの和歌山市内の自宅でした。
保育園に通わせず、地域社会との接点が少なかったため、家庭内の異変が周囲に気づかれにくい環境だったといえます。
一方で、逮捕時の住所は 和歌山県紀の川市西井阪 と報じられています。
これは事件後に住民票を移した、あるいは親族宅に身を寄せた可能性が高いと考えられます。
紀の川市西井阪は住宅街と田園地帯が混在するエリアで、比較的静かな環境が広がっています。
こうした「旧居=和歌山市」「現住所=紀の川市」という二重構造は、事件の発覚後に生活基盤を変えざるを得なかった夫婦の事情を示唆しているともいえるでしょう。
ただし、地域住民との交流は少なく、周囲から家庭の実態を把握することは難しかったと見られています。
長男への虐待はあった?
今回の事件で犠牲になったのは2歳の長女・流菜ちゃんでしたが、
同居していた 4歳の長男への虐待は確認されていません。
報道ではあまり触れられていないため、
長男に目立ったけがや衰弱はなく、十分な栄養状態も保たれていたとみられています。
しかし、両親が長女に日常的に暴行を加えていた家庭環境で暮らしていたことから、心理的虐待の可能性 は否定できません。
虐待を目の当たりにしたことによる精神的ダメージや、適切な養育を受けられなかった影響が心の傷として残る恐れがあります。
警察や児童相談所は、長男が直接的な暴行を受けていなかったかどうか、また育児放棄の対象になっていなかったかを調べています。
現在は児童相談所が保護しているとみられ、今後は心理的ケアや安定した養育環境の確保が重要になるでしょう。
長男は現在どうしているのか?
両容疑者と一緒に暮らしていた 4歳の長男 について、現在の安否や生活状況が注目されています。
報道では、長男に目立ったけがや衰弱は確認されていません。ただし、妹が日常的に虐待を受けていた家庭環境で暮らしていたことから、精神的な影響は大きいと考えられます。
事件発覚後、長男は児童相談所によって 一時保護 された可能性が高いです。児相では、子どもの心身の安全を確保した上で、
- 親族による養育が可能か
- 里親や児童養護施設での生活が適切か
- 心理ケアやカウンセリングの必要性
といった点を判断する流れになります。
今後、長男がどのような環境で育っていくのかは司法や行政の判断次第ですが、妹の死を経験したショックを和らげるためにも、専門的なケアと安定した養育環境の確保 が不可欠です。
日本における児童虐待の現状
厚生労働省の統計では、児童相談所が対応した虐待件数は年々増加しており、令和4年度には約21万件に達しました。
特に 0〜3歳児の死亡率が高い とされ、幼い子どもほど危険にさらされやすい現実があります。
今回の事件もその典型例であり、社会全体での見守りの必要性が浮き彫りとなっています。
まとめ
平晴流・平菜々美容疑者による虐待死事件は、2歳の長女を犠牲にし、4歳の長男をも巻き込んだ家庭内の悲劇でした。
両親ともに若く、子どもを守る責任があるはずの立場でありながら、その義務を放棄し、逆に子どもの命を奪う結果となりました。
今後の捜査や裁判を通じて、虐待の経緯や家庭内の実態がさらに解明されることが期待されます。この事件は、「子どもを社会全体で守る仕組み」の重要性を改めて問いかけています。


コメント