和歌山県串本町で1億円超の横領事件を起こしたとして逮捕された新田博志容疑者(44)。
彼が店長を務めていたのは、「なぎさ信用漁業協同組合連合会」串本営業店でした。
ここでは、新田容疑者の勤務先について詳しく解説します。
事件の概要

和歌山県串本町にある「なぎさ信用漁協連合会」串本営業店の店長を務める新田博志容疑者(44)が
2025年9月12日〜16日の間に、店舗の金庫から1億600万円を持ち出して横領した疑いがもたれています。
16日朝、出勤した職員が現金の消失に気づき、さらに新田容疑者と連絡が取れないことから警察へ通報。金庫には「皆様を裏切ってしまい本当にごめんなさい」と書かれた置き手紙が残されていました。
その後、新田容疑者は全国に指名手配されましたが、19日未明に東京・新宿警察署へ自首。
新田博志のプロフィール

- 名前:新田博志(にった ひろし)
- 年齢:44歳(逮捕時)
- 住所:和歌山県串本町有田
- 職業:なぎさ信用漁業協同組合連合会 串本営業店 店長
- 容疑:業務上横領の疑い
新田博志の勤務先は?
報道では新田容疑者は
「なぎさ信用漁業協同組合連合会(通称:なぎさ信漁連)」串本営業店の店長を務めていました。
串本町は本州最南端に位置し、黒潮の影響を受ける好漁場として知られています。
なぎさ信用漁業協同組合連合会とは?
- 漁業関係者や地域住民を対象にした金融サービスを行う協同組合。
- 預金・融資・送金といった銀行業務に加え、漁船購入や設備投資など、漁業支援に特化した金融機関です。
- 一般の銀行よりも「地域密着型」で、利用者との距離が近いのが特徴。
漁協の金融部門は、地域経済の生命線とも言える存在であり、信頼と透明性が何よりも重要とされています。
漁協と銀行の違いは?
「銀行」と「漁協(信用事業)」は同じ金融サービスを行っていますが、仕組みや目的に違いがあります。
- 銀行
- 営利企業(株式会社)が運営
- 利益追求が目的
- 全国規模でサービスを展開
- 漁協(信用事業)
- 漁業者や地域住民の協同組織
- 利益よりも組合員の生活安定や地域経済の支援が目的
- 地域密着型で利用者との距離が近い
つまり、漁協は「銀行のようで銀行ではない」、地域社会のための金融機関です。
この仕組みがあるからこそ、住民は安心して資金を預け、生活や事業の基盤を支えられてきました。
新田博志の役職は店長!
新田容疑者が務めていた店長職は、組織内でも特に責任の重い立場です。
- 店舗の金庫や資金の管理
- 融資や預金業務の最終判断
- 職員の統括・指導
- 本部との連絡・経営状況の報告
など、業務は多岐にわたります。
地域住民からも「お金を預ける顔」として信頼される存在であり、不祥事とは最も縁遠いはずの立場でした。
今回の事件では、まさにその「信頼の象徴」である店長が金庫の権限を利用して横領に及んだとされています。
勤務先そのものは地域に根ざした堅実な組織であったにもかかわらず、個人の借金問題が信頼を揺るがす結果となってしまいました。
まとめ
新田博志容疑者が勤務していた「なぎさ信用漁協連合会 串本営業店」は、地域社会を支える金融機関でした。
しかしその店長による横領事件は、組織の信用を大きく損ない、利用者や地域住民に強い不安を与えるものとなりました。
今後、勤務先の再発防止策や信頼回復が問われることは間違いありません。

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