東京都文京区湯島にある個室マッサージ店で、タイ国籍の少女が働かされていた問題で、店を経営していた細野正之容疑者(51)が逮捕されたことが分かりました。
労働基準法違反(最低年齢)容疑での立件となり、捜査関係者によれば、少女はわずか1カ月ほどの間に約60人の客を相手にさせられていたといいます。
店名が報道されることで、店舗の実態や営業形態にも注目が集まっています。
事件の概要

警視庁によると、細野容疑者は2024年6月27日〜7月29日の期間、文京区湯島3丁目にある個室マッサージ店で、当時12歳のタイ国籍の少女に接客業務をさせていた疑いが持たれています。
少女は33日間で約60人の男性客と接客し、売上は約62万7千円。
その全額は細野容疑者にわたり、さらに店の取り分を除いた金額が、少女の母親側に送金されていたといいます。
少女は来日前までタイで家族と暮らし、普通に中学校へ通っていましたが、母親から「日本で仕事をする」と告げられて同行。来日直後から性的サービスを伴う接客を強要されたと証言しています。
少女は「いやだ、やりたくない」と感じながらも拒否できず、「働かないと家族が生活できなくなると思った」と話しているということです。
【顔画像】細野正之のプロフィール

- 名前:細野正之(ほその まさゆき)
- 年齢:51歳
- 住所:東京都調布市
- 職業:個室マッサージ店経営
- 逮捕容疑:労働基準法違反(最低年齢)ほか
- 認否:警視庁は明らかにしていない
これまでの報道では、細野容疑者が同業界での経営歴があるかどうかは明らかにされていません。
しかし、少女の証言からは、来日前から店舗営業が機能していたことが読み取れ、今回の事件が単独ではなく、継続的なビジネスモデルであった可能性があります。
細野正之の経営するマッサージ店「リラックスタイム」とは?
細野正之の経営する個室マッサージ店は
文京区湯島3丁目に所在する「リラックスタイム」と報道されています。
今回店名が公開された「リラックスタイム」は、文京区湯島3丁目にある個室型の店舗で、公式サイトも確認されています。
- 店舗名:リラックスタイム
- 所在地:東京都文京区湯島3-16-13 トーキョーユニオンビル704
- アクセス:湯島駅徒歩2分/上野広小路駅・御徒町駅からも徒歩圏
- 営業形態:タイ古式マッサージ・アロマオイルトリートメント
- 公式HP:https://www.relaxtime-ueno.com/
- 形式:完全個室・女性セラピスト在籍
公式サイトには「落ち着いた個室空間での施術」「タイ古式マッサージ」などと記載されており、
表向きは一般的なリラクゼーションサロンとして営業していたように見えます。
しかし、実際には
- 未成年の外国人少女を働かせていた
- 性的サービスが行われていた疑い
- 店名や住所が表に出ていたにも関わらず摘発されなかった背景
など、表と裏が分かれた営業実態が浮上しています。
報道によれば、店での売上約62万円はすべて細野容疑者に渡り、
少女の母親が関係する口座に一部が送金されていたとされています。
「売り上げは全額大人に渡され、少女に金銭は支払われていなかった」という状況は、典型的な搾取型の人身取引構造といえます。
また、少女は母親に「日本で働く」と言われて来日しており、警視庁は母親についても捜査を進める方針です。
なぜ店名が公開されたのか
通常、性風俗・違法営業店が摘発された場合、店名が伏せられるケースも少なくありません。
しかし本件では「最年少級の人身取引被害」という重大性から、店名まで明らかにされたとみられています。
捜査機関は今後、
- 店舗の実在住所の特定
- 別店舗の運営実態
- 紹介ルートの全容
- 母親側の共犯認定
などについて捜査を進める方針とされています。
少女が働かされていた“実際の勤務環境”とは?
警視庁への取材によると、少女は約33日間でおよそ60人の男性客を相手にしていたとされています。
単純計算すると 1日あたり平均1〜3人の接客 が行われていたことになり、
店側が「短時間で高回転させる営業スタイル」を採用していた可能性があります。
店は完全個室制で、施術室とは別に待機用スペースがあったとみられ、
通常のリラクゼーション店とは異なる「客の入れ替わり前提」の構造だった可能性もあります。
また、少女は「自宅に帰る場所がなかった」と説明していることから、
施術以外の時間も店内や関係者管理下で過ごしていたと考えられます。
さらに、少女は 休憩を挟まず連続で業務を行う日もあった と証言しており、
労働時間・待遇・賃金面のすべてにおいて「労働者としての権利が認められていなかった」ことがうかがえます。
売上62万円はどう流れた?送金ルートを整理
少女が1カ月で接客した客数は約60人、売上は約62万7千円。
しかし、その金額は 少女本人には一切渡らず、全額が大人側に管理されていた とされています。
報道で示された送金の流れは次の通りです。
客からの支払い
↓
店(リラックスタイム)で売上管理
↓
細野正之容疑者の管理口座へ
↓
店の取り分を差し引いた後、母親側の口座へ送金
少女は、自分の意思で働いたわけではなく、
「働かなければ家族が生活できなくなると思った」と説明しています。
そのため、金銭の管理も少女の意思とは無関係に行われており、
警視庁は “労働搾取型の人身取引”の典型例 とみて捜査を進めています。
今回の事件では、
- 少女は賃金を受け取っていない
- 店側が売上を管理し、母親が関係者口座で受け取る仕組み
- 労働契約や雇用記録は存在しない可能性が高い
といった点も、搾取構造の重要な要素です。
まとめ
・湯島3丁目の個室マッサージ店「リラックスタイム」で未成年少女が働かされていた
・少女は1カ月で約60人を接客し、売上約62万円は経営者と母親側に渡っていた
・細野正之容疑者(51)が逮捕され、今後追加の立件・関係者追及の可能性あり
・店は表向き「マッサージ店」でも、実態は性的搾取ビジネスだった可能性が高い
・住所・営業形態・経営歴などは今後の捜査や報道で明らかになる見込み


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