2023年に大きな注目を集めた「頂き女子りりちゃん事件」。恋愛感情を利用し、男性から金銭を引き出す“詐欺マニュアル”が話題になりました。
そして今回逮捕された江幡菜桜容疑者(25)からも、同様のマニュアルが見つかったと報じられています。
この記事では、江幡菜桜容疑者の手口と「頂き女子りりちゃん事件」を比較し、共通点や違いをわかりやすく解説します。
事件概要

警視庁によると、江幡菜桜容疑者(25)は2024年、埼玉県の50代男性に「大学の学費の滞納金を払わなければ除籍になる」と嘘を言い、現金56万円をだまし取った疑いがもたれています。
さらに「母親の借金がある」などとも話し、同じ男性から約1000万円を受け取ったことも判明。
他の男性からも同様の手口で金を引き出していたとされ、合計で2200万円に達するとみられています。
江幡菜桜のプロフィール

- 名前:江幡菜桜(えばた なお)
- 年齢:25歳
- 職業:風俗店勤務(当時)
- 特徴:被害者に恋愛感情を抱かせる形で接触
- 供述:「だまし取った金はホストクラブに使った」
頂き女子りりちゃん事件とは?
「頂き女子りりちゃん事件」とは、2023年に摘発された大規模な恋愛詐欺事件です。
SNSやマッチングアプリなどを通じて知り合った男性に対し、
- 「病気の治療費が必要」
- 「学費が払えない」
- 「家族の借金がある」
といった口実を使い、同情を買って金銭を引き出す手口でした。
このマニュアルには「どうすれば男性を信じ込ませられるか」「どんなセリフが効果的か」が細かく記されており、多くの模倣犯を生んだとされています。
マニュアルの主な内容(報道から整理)
① 出会いと関係構築
- SNSやマッチングアプリ、または職場・飲食店などで男性に接触。
- 最初は「普通の恋愛関係」を演出する。
- 男性が「守ってあげたい」と思うようなキャラクターを作る。
② 信頼を深めるトーク例
- 「一緒にいると安心する」
- 「今までこんなに優しい人はいなかった」
- 恋愛的なワードを繰り返し使い、相手に特別感を与える。
③ 金銭を要求する口実
- 「学費を払えなかったら退学(除籍)になる」
- 「母親の借金を返さなければいけない」
- 「病気の治療費が必要」
- 「生活費が足りない」
いずれも「助けないと大変なことになる」と思わせるようなストーリーを設定。
④ 金額を少しずつ引き上げる
- 最初は数万円〜十数万円程度。
- その後「追加で必要」と繰り返し、最終的には数百万〜数千万規模に。
- 「あなたしか頼れない」という言葉で心理的な依存関係を形成。
⑤ 被害者心理を利用
- 男性の「恋愛感情」「父性本能」「保護欲求」を刺激。
- 金を渡すことで“関係が続く”と錯覚させる。
- 被害者が気づきにくいよう、徐々にハードルを上げるのが特徴。
江幡菜桜と頂き女子りりちゃんの共通点
江幡容疑者と“りりちゃん”の事件には、いくつもの共通点が存在します。
- 恋愛感情を利用:男性に「自分を支えてくれる存在になってほしい」と思わせる。
- 金銭トラブルを口実にする:学費、借金、治療費など「かわいそうだから助けたい」と思わせる理由を設定。
- 同じようなマニュアルを使用:スマホに保存されたマニュアル内容が酷似。
- 複数の男性が被害に:被害総額が数百万円〜数千万円規模。
- 騙し取った金をホストクラブの支払いへ充てる
いずれも「女性が男性の庇護欲をくすぐる」心理を突いた典型的なロマンス詐欺です。
世間の声
SNSや掲示板では、両者の比較に注目する声も多く見られます。
- りりちゃんや今回の件で革新的なのが、本来のパパ活はお金に余裕のある男性から巻き上げるのが主流だったのが、そうでもない男性からも少なくないお金を奪い取ることが出来ることを示した点。
- マニュアル使って金だまし取ってたわけだけど ホストに騙されるのはOKなの?
- 簡単にお金を渡し過ぎだ
- 人を騙し傷つけたお金でホストクラブ行って楽しいのだろうか…
社会問題として再び注目されており、「頂き女子事件を放置したツケではないか」という厳しい意見もあります。
まとめ
江幡菜桜容疑者の事件は、頂き女子りりちゃん事件と非常によく似た手口であることが明らかになりました。
共通点は「恋愛感情を利用」「マニュアルを活用」「複数の男性が被害」という3点。
違いは「出会いの場」や「金の使い道」でしたが、いずれも計画的な詐欺であることに変わりはありません。
今回の事件は、頂き女子事件が社会に与えた影響の大きさを示す“再発事例”とも言え、今後も同様の模倣犯が出てくる可能性が指摘されています。

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